「演奏することとは、自分自身や人生への投影」〜サックス吹きの生徒さんからのメッセージ〜
先日、一般の吹奏楽団に所属するサックス吹きの方がレッスンにいらっしゃいました。
明るくあたたかく、なんだか頼れる雰囲気を持つ彼女とのレッスンは楽しく、まるで一輪の花が水をぐんぐん吸い上げていくような印象で、あっという間のひと時でした。
そんな彼女からメッセージをいただきました。
ご本人から許可をいただきましたので、ここに掲載させていただきます。
(Sさんより)
愛子先生
先日はレッスンをありがとうございました。
お礼方々その後のご報告をさせて頂きます。レッスンの帰り道、
「ずいぶんネガティブなことばかりお話ししてしまったなぁ」
と反省しました。
初めてのこういったレッスンに、
約30年抱えてきて、人に言えなかったコンプレックスが、一気に吹き出してしまったようです。
そして、
「こんなにも自己否定だらけの中で演奏していたのか!」
と気づき、愕然としました。
レッスンを受けて、
「ちゃんと知らない」
「ちゃんとできてない」
というコンプレックスばかりに気をとられ、
自分で考えることや、観察することをしてこなかったと気づきました。
今の時点でも“私なりのちゃんと”はできているのだから、その上で、
問題となっていることの解決法を探せばいいのだとわかりました。
演奏に関しては、身体(顔や口も含む)のしくみや使い方(動かし方や意識を向けるところ)をこんなにも具体的に、わかりやすく教わったのは、初めてでした。
あの後、教わった通り、関節や、呼吸に使う筋肉を意識して、直して頂いた姿勢(少し前傾=実はそれがまっすぐ)で吹くと、今までよりずっと楽で、響きのある音が出るようになりました!
胸を張り、楽器をまっすぐに持って吹いていた時は、息がすぐ苦しくなっていたのですが、
練習中、「そういえば苦しくない」と、静かに感動しました。
音程は、ロングトーンでなら、自在に下げられるようになりました。
曲の中でも操れるようにしていきます。
早い指の動きで直して頂いた構え方にもだいぶ慣れてきました。
手首を自然な角度にしただけで、とても指が動かしやすくなりました。
これから、教則本や曲で上達に取り組んでいきます。
レッスンを受けて、気持ちの上で、ようやくスタートラインに立てた気がします。
これからは、純粋に演奏を楽しんでいきたいと思います。
わかりやすいご指導と、たくさんの気づきをありがとうございました。
-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.
(私からの返信)
Sさま
大変な暑さが続いていますね・・・。
お元気でお過ごしのご様子で何よりです!
…メッセージをいただき感激しております。
レッスンでの事を、このように実践していただきましたこと。
そして、何かしらのお役に立てましたこと。
心より嬉しく思っております。
Sさんとのやり取りの中で、「ネガティブ」と感じたことは一切ありませんでした。
第1印象から、とても明るく柔らかな、何だか頼れるあたたかさを感じていました。
(中略)
それにしても、楽器の演奏に取り組むということは、自分の姿を自分自身に向けてリアルに映し出すものですね。
それを「ネガティブ」と捉えることもできますが、実はそうではなく、裏を返せば「自分が本当に大切にしたい部分」なのかもしれません。
さて、もし差し支えなければ、このメッセージをブログなどに掲載させていただくことをお許しいただけないでしょうか?
一度ご検討いただけましたら幸いです。
-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.
(Sさんより)
愛子先生
お返事ありがとうございます。
照れました(*^^*)
愛子先生が、全てを受けとめて、フレンドリーに接してくださったので、初めの緊張はすぐに解けて、レッスンに集中できました。
「ただの趣味」と思っていた楽器演奏ですが、この歳まで続けていると、その取り組みは、まさに、自分自身や人生の投影だと感じます。
おっしゃる通り、「本当に大切にしたい部分」です。
ブログ等への掲載は、このメールも含め、一向に差し支えありません。
もし共感してくれる方がいて、少しでも何らかのお役に立てたとしたら、とても嬉しいことです。
厳しい暑さが続いていますが、ご自愛の上、ますますご活躍くださいませ。
-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.
Sさん、ありがとうございました!
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