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演奏する人のための身体の使い方

“基礎練”を考える。

「基礎練習」と聞くだけで、体が反応する方も多いのではないでしょうか。私も、なぜか背中やお腹に力が入ったり、ちょっと体が重く感じたり(笑) …確かにシンプルな練習の積み重ねは大切なもの。 でも、そのシンプルさは「音楽」を構築するために無数にある複雑で大切な要素をギュッと抽出したものであり、またそれらが「音楽」...

自由な本番のために

本番のための練習。ひとつの考察。

「リハーサルまでは上手くいってたんです。納得するまで練習もできました。…でも本番ですごく緊張してパニックになってしまって…。」 演奏をする方なら、どなたにでもそのような経験があるのではないでしょうか? 今回はそんな「本番」に備えた練習について。 レッスンでお伝えした、ひとつの提案です。 お客様の「目」。 本...

演奏する人のための身体の使い方

どう演奏すればいいのか分からなくなった時。

「どう演奏するのが”正しい”のでしょうか・・・分からなくなってしまって」 こんな質問をいただいたとき、 『正しい演奏、なんて存在するんでしょうか?どうやりたいか、が大事だと思います!』 なんて、キラリと光る「正論の刃」をスラリと簡単に抜いてしまいそうになるのですが、こういった場合それ...

演奏する人のための身体の使い方

クセはなぜやめられないのか

『分かってるんですけどね…なかなかやめられないんです。』 演奏技術を習得していく中で、私たちは技術と共に様々な「クセ」を身につけていくもの。 それらはやがてさらなる技術的飛躍、表現の幅を広げたいと望んだとき、「超えるべき大きな壁」となって私たちの前に立ちはだかることになります。 今回はその「クセ」について考...

演奏する人のココロとカラダ

朝起きた時に首や背中が痛い〜寝る前のひと工夫〜

「日中はさほど何ともないのに、朝起きた時に身体が痛い。」 「長時間演奏した後に起こる痛みと同じ痛みが、なぜか寝起きにも強く感じる。」 「爽やかにスタートしたいはずの朝が、いつも「痛み」で始まる。」… …このようなことでお悩みの方も、レッスンにいらっしゃいます。 今日はそんな「朝起きた時の痛み」について考えて...

演奏する人のための身体の使い方

演奏するあなたの「存在価値」は揺らがない

「こんなひどい演奏をして…。私など生きている価値がない。」 決して冗談でなく、かつて私はよくこんな風に考えていました。 自分に厳しく、という意味もあり、またある種の自嘲の意味もあり…..。 またそんな風に自分を評価することで、深層心理では逆に「救われる」「許される」そんな気がしていたことも事実です。   自...

演奏する人のための身体の使い方

「緊張」はなぜ起こるか?〜脳からの贈り物〜

「本番でも緊張しないようにしたいんです。いつも通りに演奏したい。」 生徒さんから、よくこのような相談を受けます。 演奏者をはじめとしたパフォーマーにとって、永遠の憧れとも言えますね。 …永遠の憧れ。 そう、それはきっと「永遠の憧れ」のままであり続けるのだと思います。 なぜなら「緊張」した時に起こる様々な現象...

自由な本番のために

MCでガチガチになってしまう!演奏とのバランスの取り方

  MC。 カジュアルなコンサートには特に欠かせない、大事な司会進行役。 どんなコンサートをする時も、共演者の中に一人は必ずMCが上手なありがたーい方がいて、たいていはその方にお任せして安心しきって演奏に集中しているのですが(◯ちゃん、いつもありがとうございます!)、ソロでのコンサートの時などどうしても一人...

演奏する人のココロとカラダ

お客様は野菜?思考が体に与える影響

  アレクサンダー・テクニークの中で大切にされている考え方の中に「心身統一体」というものがあります。 「心と体はいつも結びついていて、切り離せない」というものです。 今日は、そんな「心(思考)が体にどう影響を与えるか」について考えてみたいと思います。   子供の頃の記憶。 5歳の頃。 私...

演奏する人のココロとカラダ

本番で迷走しないために知っておきたい迷走神経のこと〜音楽する人のための生理学2〜

  アスリートの世界ではよく「ゾーンに入る」という言葉が聞かれます。 この「ゾーン」とは、集中力が極限に高まった状態のことを表すのですが、詳しく言うと ・時間がゆっくりに感じられ、ボールなどの動きが止まって見える ・感覚(視覚・聴覚・筋感覚など)がすごく敏感になり、体が普段より思い通りに動く ・自...