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先日レッスンにお越しくださったサックス奏者Aさんから、お便りをいただきました。

その時のレッスンで学んだことを、早速ご自身のレッスンに活かしていただけたようです。

とてもステキな内容でしたので、ご本人の了解を得て、ここにご紹介させていただきます。

 

「こんなにお腹が使えるんだと思って!」〜自分の指導にすぐ活かせるレッスン〜


昨日のレッスンで、先生に聞いていただきたい出来事がありました。

高校生の生徒さん、中一から吹奏楽部でサックスを始め、それと同時にレッスンに来てくれてます。

この子に関しては、様々なバックグラウンドがあり、その中のひとつが来月から留学を控えていることです。

昨日は、残り2回となったレッスンでした。

高校では、留学のための厳しいテストがあり、せっかく入った吹奏楽部も悩みぬいた末に辞めていて、最近では前のように毎日吹けないので、だんだんと出来ない事が増えていくのが辛いとお母様にこぼしていたそうです。

でもサックスは大好きで、旅立つ前に、最後の曲としてあるバラード曲を選び、練習しています。

いつも全調スケールからひとつ調を選んで吹くのですが、フォークキーとテーブルキーのところでいつも引っかかるのです。

その原因を一緒に考え、彼女が言ったことが「息が足りなくなって来て(フロントキーから離れると)パニックになる」でした。

ではどうしたらいいか問いかけると、「お腹の支えが必要…」と答えました。

そこで、先生にレッスンを受けた時に教えて頂いた事を試してみました。

先生の受け売りの背骨の話をして、マウスピースを口に持って来る動作を丁寧にすると…ストラップが上がりました。

そして吹いてみた瞬間に、ぷっと吹き出して笑っています。

なんでも、自分の音がすごく変わった気がして可笑しくなったそうです。

ブレスの箇所も見直すと、もうフロントキーから離れても、もたつかなくなりました。

そして、次にインターバルのロングトーンを、これも先生の受け売りで骨盤底筋などの話をして吹いてみると、今度は彼女の笑いが止まらなくなりました。

 

「こんなにお腹が使えるんだと思って!」

 

と言いながらツボにハマったようにずっと笑っています。

その後の演奏は、とても彼女らしい、いい音でした。

あと一回でしばらくお休み。彼女に会えないのが寂しく心配ですが、その前にこんなレッスンの時間が持てた事がとても嬉しいです。

「レッスンにすぐ使えますよ」と言われた先生のお言葉が思い出されました。

次のレッスンも楽しみです。よろしくお願い致します。

アレクサンダーテクニークを知ってから、レッスンの観点や生徒さんへのアプローチが少し変わった気がします。

まだまだ入り口で、つたない私のアプローチを受け止めてくれる生徒たちにも感謝です。

ありがとうございました。

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Aさんとのレッスンを振り返ると、

『ただAさんご自身が楽器を演奏されるときにどうやっているか、

それをどういった考えのもとに行なっているか。

そして楽器を吹く自分自身が本来どのような構造とバランスを持っていて、

ただそれを効率的に使うには、どう考えることができるか。』

…とにかく、「演奏する」Aさんご自身のお話に終始していたと記憶しています。

それが、このようにすぐにご自身のレッスンにも活用していただける。

かつてAさんと同じように活動していた自分にとって、とても嬉しく、感慨深いお便りでした。

Aさん、ありがとうございました!

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