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  「トリルがうまく入れられなくて・・・。頑張って動かそうとして、変に力が入ってしまうと止まりそうになったり、綺麗に粒が揃わないんですよね。」

トリルのお悩みはよくお聞きするものですが、ほとんどが「薬指または小指が関わるもの」であることが多いです。

薬指と小指・・・この悩ましき指たちを、どうコントロールできるか。

今回はその薬指と小指の構造と特徴から、トリルの動きについて考えてみたいと思います。  

 

それぞれの役割。

親指・人差し指・中指に比べて、薬指と小指は…なんとも不器用な指たちではあります。

それは骨の構造を見ると、ちょっと納得できます。

下の画像は右手の手のひら側。
小指と薬指の骨の付け根、手首のあたりをよく見てみると・・・

薬指と小指は、ここで一つの小さな骨に付いているのですね。

他の指は、それぞれの根元に小さな骨が一つずつ付いています。

…ちょっとこれで、彼らが独立して動くのにあまり適してないことが分かります。

しかし彼らは器用ではない代わりに、別の役割があるのです。

薬指と小指は、モノをグッと固定して持つ時に「しっかり握る」という役割を果たします。

ゴルフクラブなど、何かを「握る」というスポーツをされる方は「薬指と小指で握って、あとの指はコントロールに使う」と教わった方も多いのではないでしょうか。

例えばじゃんけんのチョキの形を作る時、通常は人差し指と中指を伸ばして、他の指は握りますが、これが逆に「薬指と小指を伸ばして、他の指を握る」ことにすると・・・ちょっと握りにくいのではないかと思います(個人差はあると思いますが)。

ということで、薬指と小指は、あまり細かいことに向いてないわけです。

ちょっと、許してあげられそうですね。。  

 

薬指小指の動きをサポートする〇〇。

では、それらの動きを他の部分がどう補完できるのか。

それが「肘」の動きになります。

ドアノブを回したり、鍵を回したりする動きがありますが、これは「回内・回外」という肘から先の前腕の動きです。

この動きですね。↓

動きの仕組みは、このようになっています。↓

人間の前腕の骨は、鶏の手羽先の骨と同じように2本あるんですね。

それらが交差するような動きをすることで、この「回内・回外」の動きができるわけです。

図で示すように、この動きには肘の関節で片方の骨(親指側の骨)が動く必要があるので、この辺りを含めた腕全体が自由に動ける状態が望ましいですね。

薬指または小指の関わるトリルを扱うときは、指そのものの動きだけでなく、この肘の動きも少しブレンドしてみてください。

管楽器などは、その動きで楽器が少しブレることもあるかもしれませんが、音に影響がなければもちろん差し支えありません。  

 

…息、止まってませんか?

ここまで、トリルの動きそのもののお話をしてきました。

しかしどうしても、動きにくいトリルの前に差し掛かると体が固まってくるというお悩みもあるかと思います。

そんな時、観察してみたいのは「呼吸」です。

管楽器の場合は息を吐いていないと音が出ないので「止めている」ということはないと思いますが、その「質」についてはどうでしょうか?
また、ピアノや弦楽器の方はトリルの前から呼吸を止めていたり、浅くなったりしていることはないでしょうか?

ぜひ観察してみてください。 (私はピアノの時は息止まってました笑。)

「呼吸することで、指が動く」
または
「息が指を動かす」

と思ってみることもオススメです。

腕は肋骨の上に浮くようにして乗っかる構造なので、呼吸とも関連が深いようです。

 

薬指と小指の、これまでの労をねぎらいつつ(笑)、ぜひ新しい動きの選択肢に取り入れてみてくださいね。

 

(画像:Visible Body)

 

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