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教育者の気づき

自分が難なく出来たことを、生徒さんにどう伝えるか。

何度かレッスンにいらしてくださっているサクソフォン奏者Oさんから、メールをいただきました。 メールをいただく直前のレッスンでは、「自分自身はあまり苦労することなく出来たことを、生徒さんにどう伝えたらいいか」ということについて一緒に考えさせていただきました。 メールの内容は、その後のOさんのレッスンでの、生徒...

教育者の気づき

触れる、ということ。

ーーーーーーー 「レッスンをとおして生徒さんが何を受け取ったか、私たちには量り知ることなどできないのよ。」 ーーーーーーー先日、ボストンから来日しているデビ・アダムス先生のワークショップを受ける機会に恵まれました。デビさんはアレクサンダー・テクニーク教師であり、ピアニストでもあります。ずっとレッスンを受けた...

教育者の気づき

15歳。最強だった私。そして”ねがい”。

この季節になると、やっぱり吹奏楽コンクールのことが頭に浮かびます。 私は中学生の時に吹奏楽とサックスに出会い、それ以来吹奏楽コンクールに様々な形で関わり続けてきました。 出場する立場として、 指導する立場として、 審査する立場として。 部活動のあり方が問われる昨今。 変化していくことが望ましいと思うことは、...

教育者の気づき

結果としての”覚悟”。〜ATI教師認定試験を受けて〜

アレクサンダー・テクニークの教師資格を取得して、3年の月日が経ちました。 めぐる月日の中、レッスンという空間でたくさんの皆様と時間を共有させていただきましたが、このレッスンには良くも悪くも教師である”わたし自身”というものが色濃く反映されていくものでもあります。 だんだん、だんだんと...

教育者の気づき

音階練習が育むものとは、何か。

『なぜそんなにスケール(音階)練習をするんですか?』 インタビュアーにそう問われた、あるヴァイオリニストの答えが当時の凝り固まった私の脳内を打ち砕き、鼻血が出そうになったのを覚えています(笑)。 スケール練習を始めとした基礎練習によって、育まれるものとは何か。 今回は、そんなことについて。   大切な前提。...

教育者の気づき

「何も教えることなど、できない」〜指の不調と向き合う生徒さんからのメール〜

  数か月ほど前から、指の不調を抱えた若いフルーティストさんがレッスンにいらっしゃっています。 「演奏しようとすると、指が(あるいは他の部分が)自分の思っていることと違う動きをする」・・・。 演奏者にとって、これほど恐ろしいことが他にあるでしょうか。 勇敢にもそんな自分の症状と真正面から向き合い、...

教育者の気づき

私が文章を綴る理由。

  私は、レッスンにおいて「教師と生徒さんとの間の信頼関係」ってすごく重要だと思っているのですが、先日それについて改めて強く実感する出来事がありました。 何かを学ぶ上で、生徒さんは先生の「全て」から学んでいると思います。 言葉(楽器の場合はもちろん音と音楽)を始めとして、体の動きや姿勢、表情、態度、佇まい。...

教育者の気づき

演奏における動き。その希望的考察。

「表現するときは、もっと動いたほうがいい。」「無駄な動きは妨げになるので、一切やめるべき。」 演奏時の動きについては、様々な意見があります。 それらの意見に翻弄されてしまったことがある方も多いのではないでしょうか。 「どう動くのが、演奏にとって”正しい”のか…。そもそも動かない方がい...