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教育者の気づき

触れる、ということ。

ーーーーーーー 「レッスンをとおして生徒さんが何を受け取ったか、私たちには量り知ることなどできないのよ。」 ーーーーーーー先日、ボストンから来日しているデビ・アダムス先生のワークショップを受ける機会に恵まれました。デビさんはアレクサンダー・テクニーク教師であり、ピアニストでもあります。ずっとレッスンを受けた...

演奏する人のココロとカラダ

「できるとき」と「できないとき」の謎。

「このレッスンに来ると、なぜか上手くできちゃうんですよね……。でも他のところだとできなくなってしまって(笑)」  レッスンでよく聞く言葉です。一度でも”できた”なら、間違いなくそれはその人自身の実力によるもの。しかしそれは時として「できたり、できなかったりするもの」として私たちを翻弄...

演奏する人のココロとカラダ

演奏するための”姿勢バランス”と出会う。

実は小さい頃から、「身体の使い方」がとても苦手でした。 瓶のフタを開ける、自転車に乗る、口笛を吹く、何かを結ぶ、マット運動、高跳びや幅跳び……。 どれも上手にできなくて、成長とともにそれが強いコンプレックスになっていきました。 楽器においても、ピアノではそれぞれの指に上手く力を伝えられず、高校生になってから...

自由な本番のために

本番中の「リアルタイム反省会」から脱却するために。

  演奏中つい繰り広げてしまう「リアルタイム反省会」。「あぁやっぱり上手くいかなかった。悔しい……。」「え、いま何で間違えた?何が起こった?」「今のとこ、もっと歌いたかったのに」 ……。そんなことの連鎖が、またさらなるミスを誘発してしまったり。「もっと演奏に集中していたいんです。緊張すると、なぜかますます散...

演奏する人のための身体の使い方

変化と達成のために大切なこと。〜習慣の認識〜

  このところ、やっとパソコンの「ブラインドタッチ」をマスターしました。(注※マスター、というのが果たしてどこまでのレベルを指すのかはさておき……まぁ、キーを見ずに打てるようになった、というレベルです。) 練習をスタートしてちょうど一ヶ月ほどになります。 最近はたくさんのありがたいアプリが存在して...

演奏する人のための身体の使い方

自分の音楽を「歌う」ために〜身体を知ることがもたらすもの〜

「もっと歌って!って、いつも言われるんです。でも歌おうとすればするほどムダに力が入ってしまって…」 音楽大学でクラリネットを学ぶ生徒さんとのレッスンで。 『もっと歌って!』・・・ 指導者としても、つい連発してしまいそうになる言葉です。 その”歌”が発露するためには学ぶべき大切な要素が...

受講者の声

「ゲートが開いたように、指の動きがつながった」〜ファゴット奏者の方からのメール〜

先日、私のレッスンを受けてくださったファゴット吹きの方から、メールで素敵なご報告をいただきました。 その方はかつて吹奏楽部で金管楽器を担当し、その後ファゴットに転向され、現在はアマチュアオーケストラに在籍されています。 「C-durのスケールで、上手くいかない箇所がある」ということでレッスンにいらっしゃいま...

教育者の気づき

結果としての”覚悟”。〜ATI教師認定試験を受けて〜

アレクサンダー・テクニークの教師資格を取得して、3年の月日が経ちました。 めぐる月日の中、レッスンという空間でたくさんの皆様と時間を共有させていただきましたが、このレッスンには良くも悪くも教師である”わたし自身”というものが色濃く反映されていくものでもあります。 だんだん、だんだんと...

教育者の気づき

音階練習が育むものとは、何か。

『なぜそんなにスケール(音階)練習をするんですか?』 インタビュアーにそう問われた、あるヴァイオリニストの答えが当時の凝り固まった私の脳内を打ち砕き、鼻血が出そうになったのを覚えています(笑)。 スケール練習を始めとした基礎練習によって、育まれるものとは何か。 今回は、そんなことについて。   大切な前提。...

演奏する人のココロとカラダ

ひとりの時は、できるのに…。〜レッスン編〜

「一人で練習してる時は、できるんですけどね…レッスンになると…。」 音楽大学でクラリネットを学ぶ生徒さん。コンサートや試験などの本番よりも、とにかく大学での個人レッスンで極度に緊張してしまうのだそうです。 レッスンというものは、確かにちょっと特別な時間ではありますね。個人レッスンとなると、なおさらです。 こ...