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「これ、いつも自分が生徒に言っていることなのになぁ。。」

楽器や歌を教えている方とのアレクサンダーレッスンの中で、溜息混じりによく聞こえてくる言葉です。

「私、こんな基礎的なことが実は出来てなかったんですね…」
「自分があたりまえに『やっている』と思っていたことと実際にやっていることが、こんなに違っていたなんて…」

私自身も、かつて何度もそんな思いをしました。
時にはレッスン中に強い苛立ちを覚えたことすらありました(笑)。
なので、そんな声を聞くたび、チクリと胸が痛む思いがします。

 

完璧を、より完璧に。

…でも、それらは決して、これまで「出来てなかった」ということではありません。

“楽器や声を響かせるためにどう立っているのか、あるいは座っているのか。”
“楽器をどう支えて、身体のどこを使ってどうコントロールしているのか。”
“この楽器から音が出るために、どういったプロセスや条件が必要なのか。”

それらのひとつひとつは、気の遠くなる時間をかけ、無意識化されるまで訓練された「完璧なもの」。
アレクサンダー・テクニーク(BodyChanceメソッド)では、そのひとつひとつを「より洗練させていく」ことができるのだと、私は思っています。

表現者として、教育者として、
より望みに近づくために。
より深く伝えるために。
いつでもあたらしく基本に立ち還り、それに対する思考、そして動きのひとつひとつを「より洗練させていく。」

 

 

プロセスのうつくしさ。そして新たに生まれるもの。

……そのプロセスそのもののうつくしさと、その結果あたらしく生まれる響きを目の当たりにできるのは、教師として何よりの報酬だなぁと感じています。

最近は、このように音楽を生業とされている方がレッスンに来られることも多くなりました。
そのこと自体が、とても勇気と、なにか覚悟めいたものが要ることであったと思います。

そしてそんな方々に触れるたび、このメソッドがもっとお役に立てるものになるようにと、私自身もまたあたらしい一歩を踏み出す力を与えられています。

 

レッスンにいらっしゃる皆さまに、
深い感謝と敬意をこめて。

 

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