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最初に起こる動き。

「頭の動きが身体全体の動きに影響する。」

というアレクサンダー・テクニークの原理のひとつについて少し。

人間は、脊椎動物です。
そして脊椎動物は皆、頭が動きをリードしています。
(犬や猫、小鳥などペットと暮らしている方は、ちょっと彼らの動きを観察してみてください。あと、赤ちゃんや小さなお子さんの動きも…。)

「頭が動いて、身体全体がそれについていく。」
人間は、まず頭が動けることが、身体全体をスムーズに動かすことに繫がるんですね。

しかし、現代社会に生きる私たちはいろんな場面で頭を「固定」し、さらに脊椎に向かって「押し下げ」てしまっているようです。

例えば、
・目上の人や初対面の人と話す
・大勢の人の前で話す
・試験や面接を受ける
・クルマを車庫入れする
・知らない人に電話をかける
・注射の順番待ち
・満員電車に乗る
・縫い物をする
・書類を書く
・パソコンで作業をする
・何かを細かくみじん切りにする…etc…

私と同じサックス吹きの方ならば、
・もらったパート譜に”solo”の文字を発見する(←!)
・合奏で指揮者につかまりまくる(←!)
・ppで低音ドとかシで吹き始める(←!)
・低音ドとかシで超dim.する(←!)
・真ん中のド♯とかレとかミでハモる(←!)
・誰かとぴったりユニゾンする(←!)
・…あと2小節後に苦手なあのパッセージ!(←!)
・変拍子キターー!(←!)…etc…。

 

…うぅ。。書いてるうちに固まってしまいました…。

そう、上記のような時に(他にもいろいろ)、私はより自由に動きたいにもかかわらず、自らを動きにくくさせていたことに気づきました。

 

”思考”が身体に与える影響。

恐怖、緊張、力み、ストレス、苦手意識…。これらに直面した時、みなさんは頭を「固定」または脊椎に向かって「押し下げ」ていませんか?

…そしてそれは、頑張れば頑張るほど強くなってしまったりします。

私は、こんなことがよくありました。

「すごい難しいパッセージだなぁ…。よし!今日から毎日ここだけを◯時間練習しよう!」
「ゆっくりから練習したり、いろんなリズムやアーテイキュレーションで練習したり…と。でも、やっぱりパーフェクトにはいかないなぁ。。」
「あぁ、頑張らなきゃ!今日はここだけを一日中練習しなきゃ!」
「…首が痛いなぁ。腰も背中も…。でも、できないからもっと頑張らなきゃ!」
…そして数日後。
そのパッセージが近づくや否や、指が石のように固まってしまうようになり…。
「なんで動かないの?!あんなに練習したのに!この指がー!(号泣)」

 

……「ハマる」という現象ですね。

しかし、アレクサンダー・テクニークのレッスンで教わったこの「頭が動いて、身体全体がそれについていって…」を少しずつ意識するようになってからは、こういった「ハマる」という現象は少なくなりました。

そして、演奏に伴う首や顎、背中や腰の痛みは無くなりました…と言うよりは、痛みを感じた時に対処できるようになった、と言うべきでしょうか。

ご興味を持たれた方はぜひ、「苦手なあのフレーズ」がやって来た時に、
「頭が動けて、身体全体がそれについていって…」と思ってみてください。

…いかがでしたか?

 

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