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教育者の気づき

私が文章を綴る理由。

  私は、レッスンにおいて「教師と生徒さんとの間の信頼関係」ってすごく重要だと思っているのですが、先日それについて改めて強く実感する出来事がありました。 何かを学ぶ上で、生徒さんは先生の「全て」から学んでいると思います。 言葉(楽器の場合はもちろん音と音楽)を始めとして、体の動きや姿勢、表情、態度、佇まい。...

教育者の気づき

演奏における動き。その希望的考察。

「表現するときは、もっと動いたほうがいい。」「無駄な動きは妨げになるので、一切やめるべき。」 演奏時の動きについては、様々な意見があります。 それらの意見に翻弄されてしまったことがある方も多いのではないでしょうか。 「どう動くのが、演奏にとって”正しい”のか…。そもそも動かない方がい...

演奏する人のための身体の使い方

成功確率を上げるために。

  練習の目的の一環に「成功確率を上げる」というものが挙げられると思います。 「速くて複雑なフレーズを正確に演奏する」 「高音や低音、またそれへの跳躍など、難易度の高い音を思い通りに発音する」・・・ 時間の芸術である音楽演奏の上で、「その時、その場、その流れの中で」これらをイメージ通りに成功させるために、私...

自由な本番のために

オーディション。その向こうにあるもの。

  「近々、団内オーディションがあるんですよ…。団員と、指揮者と音楽監督が審査員なんですけど。もう怖くて怖くて…。試練です。」 いつもと違って、とても悲痛な表情でレッスンにいらっしゃったあるオーボエ奏者さん。 演奏とは、はっきりと「点数化」「数値化」することはとても難しいものですし、そもそもそうい...

演奏する人のココロとカラダ

“自信”を持ってステージに立つためにできること。

    「本番って、ある程度”自信”があるときは良いんです。…でも無いときはもう…消えてしまいたくなって(笑)。自信って、何でしょうね。」 「自信、ですね…。私も自信って一体何なのか知りたいです。どこかで3つパックとかで売ってたら絶対買うのに(笑)。」 ある日のヴィオラ奏者...

演奏する人のココロとカラダ

「チューニングが恐い…」過去との対峙。

  「チューニングをしているところをレッスンして欲しいんです…そんなの、見てもらえますか?」 サックス奏者の生徒さんからの、ある日のレッスンでのリクエストでした。 実はこのようなリクエストは、そんなに珍しいものではありません。 今回はそんな「チューニング」について。     “...

演奏する人のための身体の使い方

“基礎練”を考える。

「基礎練習」と聞くだけで、体が反応する方も多いのではないでしょうか。私も、なぜか背中やお腹に力が入ったり、ちょっと体が重く感じたり(笑) …確かにシンプルな練習の積み重ねは大切なもの。 でも、そのシンプルさは「音楽」を構築するために無数にある複雑で大切な要素をギュッと抽出したものであり、またそれらが「音楽」...

演奏する人のための身体の使い方

リードとどう付き合うか。

リード楽器奏者の皆さん。 ・・・梅雨です。 今年も梅雨がやってきました・・・。 梅雨どきだけでなく1年を通して、リードの選択や管理には頭を悩ませている方が多いと思います。 私のようなシングルリード楽器はまだしも、ダブルリードの皆さんに対しては・・・なんとも頭が下がる思いです。 今回はそんな悩ましき「リードと...

演奏する人のココロとカラダ

「指が回らない…」その意外な原因。

  「指が回らなくて・・・」 このお悩みについては多く寄せられるものですが、その原因は多岐に渡ります。 今回は、演奏する上で「常識」とされるある考えが、指の動きを妨げる原因となっていました。 あくまでも一つのケ−スとしてお読みいただければ幸いです。   「指が回らない」を分類する。 それ...