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教育者の気づき

涙の理由。〜レッスンで得られるもの〜

  アレクサンダー・テクニークの教師は、時々生徒さんに触れることで様々な動きのガイドをすることがあります。 それによって得られる体験が(人によっては)あまりに衝撃的なことが多々あり、 「先生が触ってくれたからできた」=「先生の助けがなければできない」 と思い込んでしまうこともしばしば起こります。(...

教育者の気づき

編曲作品に取り組むこと〜アンサンブル・レッスンから〜

ぎこちなさの正体。 先日、リサイタルを目前に控えた若い演奏家さんたちによるアンサンブル(Cl. Sax. Pf.)のレッスンをする機会がありました。 サックスを含む室内楽作品はとても限られるため、プログラムに取り上げる曲は必然的に他の楽器のために書かれた作品を編み直す(トランスクリプションを含む)ことが多く...

演奏する人のための身体の使い方

ストラップと首と腕と私。〜”構える”というプロセス〜

  ストラップと身体の関係。 サックス吹きにとって、大切な相棒「ストラップ」。 腕や指に過度の負担をかけずに楽器をサポートしてくれる、大切な存在。 つい首から下げているのを忘れてそのまま家に帰っちゃったりするくらい、空気のような存在。 基本的にはネックレスのように首にかけるものですが、最近は首にか...

演奏する人のための身体の使い方

頭と脊椎の優しい関係。その2

頭と脊椎が出会うところ。   「頭の動きが身体全体の動きに影響する。」 ということについて、あと少し。 そもそも頭(=頭蓋骨)って、脊椎とどう接しているのでしょうか? 脊椎の1番上の骨は、「環椎」と呼ばれています。その名のとおり、輪っか状になっています。そしてその上部には、ゆりかごのような凹みがあ...

演奏する人のための身体の使い方

頭と脊椎の優しい関係。その1

最初に起こる動き。 「頭の動きが身体全体の動きに影響する。」 というアレクサンダー・テクニークの原理のひとつについて少し。 人間は、脊椎動物です。 そして脊椎動物は皆、頭が動きをリードしています。 (犬や猫、小鳥などペットと暮らしている方は、ちょっと彼らの動きを観察してみてください。あと、赤ちゃんや小さなお...

演奏する人のための身体の使い方

「鼻抜け」を考える。

  一部の管楽器奏者を悩ませる「鼻抜け」。 楽器を吹いていると、鼻から空気が抜けてしまって演奏が一時的にほぼ不能になってしまう現象です。 症状にはかなり個人差があり、ここで全てスッキリ解決できるとは決して言えませんが、鼻抜けでお悩みの方の一助になれば幸いです。   鼻咽腔閉鎖機能について...

演奏する人のための身体の使い方

美しさを聞き分けるのは。

チューナーは魅力的な道具。 「自分は大丈夫だろうか」と正しさを求めついすがってしまいそうになるけど、チューナーは永遠に自分の耳にはなってくれない。 瞬間瞬間変化する響きの色合い、変化する音の重なりや温度のようなもの…。 その瞬間その美しさを聞き分けることのできるのは、自分の耳だけ。 — 渡邊愛子 (@aik...

演奏する人のための身体の使い方

あなただけが出せる音。

  あの人のような音で吹きたい!と強く思うことは 上達する上で必要不可欠であり、大きな原動力となるもの。 ただその時に、その人の音のどんなところが素敵で、 自分がその音に近づくためには 今どんなことが試せるかを考えることが大切。 あなたはあなたの音しか出せないし、 それ自体が素晴らしいのだから。 ...

演奏する人のための身体の使い方

ひたむきな眼差し。〜アルト・サックスでの座奏〜

最近、レッスンを受けにお越しくださる皆様の中で、 新幹線や飛行機でいらっしゃる方もすっかり珍しくなくなりました。 教師としては毎回毎回、襟を正し、背筋が伸びる思いです。(←あっ。。良い意味でです。) もちろんお近くからいらっしゃる方々も、皆さんそれぞれにひたむきな眼差しを持った方ばかりです。 それぞれの目的...