舌は変体する。
タンギングをはじめとして、音色や響き、息の圧力のコントロールなど、管楽器奏者にとって「舌」の持つ役割は大きく、また多岐にわたるもの。 「見えそうで見えない」部分であるからこそ、その使い方については様々な表現の仕方があるもので……ゆえに実に悩ましいものでもあります。 他の人が一体どうやっているのか、また自分の...
ブログ
タンギングをはじめとして、音色や響き、息の圧力のコントロールなど、管楽器奏者にとって「舌」の持つ役割は大きく、また多岐にわたるもの。 「見えそうで見えない」部分であるからこそ、その使い方については様々な表現の仕方があるもので……ゆえに実に悩ましいものでもあります。 他の人が一体どうやっているのか、また自分の...
『このブログは2015年8月23日に、旧ブログに投稿したものを原文のまま転載したものです。』 2015年、夏。 舌の病気の手術のため、入院することに。 病気のため舌を切除するのはこれで3度目になる。場所はいつも同じところ。舌の左側縁部。 前回までと大きく異なるのは、局所麻酔では無く全身麻酔にな...
『分かってるんですけどね…なかなかやめられないんです。』 演奏技術を習得していく中で、私たちは技術と共に様々な「クセ」を身につけていくもの。 それらはやがてさらなる技術的飛躍、表現の幅を広げたいと望んだとき、「超えるべき大きな壁」となって私たちの前に立ちはだかることになります。 今回はその「クセ」について考...
「日中はさほど何ともないのに、朝起きた時に身体が痛い。」 「長時間演奏した後に起こる痛みと同じ痛みが、なぜか寝起きにも強く感じる。」 「爽やかにスタートしたいはずの朝が、いつも「痛み」で始まる。」… …このようなことでお悩みの方も、レッスンにいらっしゃいます。 今日はそんな「朝起きた時の痛み」について考えて...
「こんなひどい演奏をして…。私など生きている価値がない。」 決して冗談でなく、かつて私はよくこんな風に考えていました。 自分に厳しく、という意味もあり、またある種の自嘲の意味もあり…..。 またそんな風に自分を評価することで、深層心理では逆に「救われる」「許される」そんな気がしていたことも事実です。 自...
「本番でも緊張しないようにしたいんです。いつも通りに演奏したい。」 生徒さんから、よくこのような相談を受けます。 演奏者をはじめとしたパフォーマーにとって、永遠の憧れとも言えますね。 …永遠の憧れ。 そう、それはきっと「永遠の憧れ」のままであり続けるのだと思います。 なぜなら「緊張」した時に起こる様々な現象...
”本番用衣装”というと、私の場合はもっぱらロングドレスか上下とも黒いもの(黒黒、と呼ばれます。)で、どれも自分の体に合った演奏しやすいものを揃えているのですが、いつも困るのは「靴」。 やはり舞台に立つものとしては、見た目もできるだけ大切にしたいもの。靴もやはり多少なりともヒールのあるもの、形の...
レッスンにいらっしゃる生徒さんのご要望の中で最も多いものの一つに、「息があまり吸えてないんです…」というものがあります。 今日はそんな「構え方と呼吸」について考えてみたいと思います。 管楽器の方向けですが、腕を使う全ての皆様へ。 吸いにくさを生む意外な動き たくさん吸おうと思って...
レッスンをしていて常々思うのは、「目の使い方」「ものの見かた」が演奏に著しく影響を及ぼしているんだなぁということ。 目の使い方を変えるだけで、発音がうまくいったり、響きが改善したり、緊張が緩和したり…。その方が持っている課題のいくつかが一気に改善に向かったりすることも珍しいことではありません。 今日はそんな...
アレクサンダー・テクニークの中で大切にされている考え方の中に「心身統一体」というものがあります。 「心と体はいつも結びついていて、切り離せない」というものです。 今日は、そんな「心(思考)が体にどう影響を与えるか」について考えてみたいと思います。 子供の頃の記憶。 5歳の頃。 私...