あなただけが出せる音。
あの人のような音で吹きたい!と強く思うことは
上達する上で必要不可欠であり、大きな原動力となるもの。
ただその時に、その人の音のどんなところが素敵で、
自分がその音に近づくためには
今どんなことが試せるかを考えることが大切。
あなたはあなたの音しか出せないし、
それ自体が素晴らしいのだから。
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「憧れのあの音」を求めて。
管楽器に限らず、楽器というのは不思議なもので、
たとえ全く同じ楽器を奏でたとしても、その人その人で違う音が出るものです。
だからこそ私たちは、憧れてやまない「あの人」の「あの音」を求めて、
日々努力を重ねていくことができるのだと思います。
しかし、ひたすら同じものを追い求めるあまり、
自分の足りていないところや、できていないところばかりが目に入り、
「こんなのは違う。全然近づけてない!」と自分の音を酷評し、
出したい音が出せるようになるどころか、
さらに八方塞がりになってしまうことも。。
建設的な「負荷」。
そんな時には少し間をおいて、
その人の音のどんなところが素晴らしいと感じているのか、
その人の音のどんなところに自分が魅かれているのか、
その人はその音を出すためにどんなことを考えて、自分の体全体をどう使っているのか。
もう一度そこに立ち戻り、そして、
自分自身が今その音にほんの一歩でも近づくためには、
具体的に何ができるのか。
何を変化させることができるのか。
考え得ることを、ただ一つ一つ実験していくことが大切なのかなと思います。
練習とは、自分自身に負荷をかけることではありますが、
こんな風にいつも「建設的な負荷」をかけていくことで、
「憧れのあの人の音」でもない、「自分にしか出せない音」にたどり着けるのかもしれません。
…いえ、
もしかしたら既にそうなのかもしれません。
一人一人違う、その人にしか出せない音があるというところに
音楽の素晴らしさがあるのだと思います。
今日はどんな「あなただけの音」が出せるでしょうか。
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