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化粧品は基本的にプチプラを吟味して使う派で、クレンジングについては「サッと手早くガッツリ落ちる」ということを最大条件にして選んでいた。

しかしここ数年の季節の変わりめのスピードに、いよいよ”肌が追いつかなくなってきたヨ感”がもはや否定できないレベルに……orz。

8時間寝るとか、パックの回数を増やすとか、保湿を少し入念にするとか、以前はそんなことを少し心がけることで季節の変化に順応していた気がするのだけど、もう「それではもう満たされませぬ」とお肌さまが訴えておられるのだ。

そこで、一度クレンジングを変えてみることにした。

行きつけのお店で選んだのは、10年くらい前にしばらく使っていたクリーム系のクレンジング。肌と馴染ませるのがちょっと面倒なのと、自分の基準よりは少々お高いので別のものに変えたのだけど、使用感はとても良かったのでもう一度試してみることに。


「”サクランボ大”って、どのサクランボかね……佐藤錦?アメリカンチェリー?」などとどうでもいいことを考えながら、クリームを手に取る。

カスタードクリーム状のテクスチャーと、独特の色、独特の良い香り。
不思議と、これを毎日使っていた頃の記憶が鮮明によみがえる。

『あの頃は自分で作り上げた謎のルールに縛られて、随分と苦しんでいたなぁ……辛いことや、腹立たしいこと、避けたいことばかりにフォーカスしていた気がする……』

クリームを顔に伸ばし、メイクと馴染ませながらそんなことをどっぷりと考えていると、ふと首の後ろと指先に異様に力を入れていることに気づく。

指と顔面をゴシゴシと押し付けあっているのだ。これでは汚れを落とすどころか、汚れを再び擦りこんでるのでは……という気すらしてきた。

思えば、こんなふうに「メイクを落とす」とか、それ以外には何もできない時間に考えていることって、大抵は「どうにもならない心配ごと」とか「考えてもしょうがないこと」が多い。

『あー、どうしよ』
『あれってどうなのよ』

そんなことを考えているときこそ、顔面を指に押し付け、指を顔面に擦り付けているのだ。

そもそもクレンジングは、1日自分の顔を整え、気分をアゲさせてくれていたメイクを落として、明日に向けて再び気持ちをリセットする時間。

なので、この時間を「今日学んだこととか、ちょこっと達成できたこととか、幸せだなーと思ったこと」を振り返る時間にすることにした。

そして顔(頭)は指先の方向に行くのでなくただ脊椎の上にいて、
指先は顔を擦るのでなくメイクとクリームをただ馴染ませるだけの力を使い続ける。

…………。

あぁ豊か。こうすると、長く感じていた時間があっという間に過ぎていく。
でもふと気づくと、すぐに「考えてもしょうがないこと」を考えようとしている自分がいるのだった。

思考は選べるし、その思考習慣がまさに様々な情報から「自分が得ようとする情報を識別」しているらしい。(脳にあるRAS [Reticular Activating System 網様体賦活系=情報を振り分けるフィルター] のはたらき)

思考習慣を変える、というのはなかなかな時間と意識が必要なもの。今もまさに無意識にスマホに指を滑らせて、大して必要のない情報に心を奪われている。

でもこんなふうに”自分を愛でる時間”を作って、少しずつ自分の時間と、得られる情報を豊かなものにしていきたいなと思った秋の夜。

心なしか肌もつるりうるりと整ってきたし、一石二鳥ではないの。

皆さまもぜひどうぞ。

 

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↓ちなみに私が使っているのはこちら。

Predia SPA et MER
ファンゴ W クレンズ

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