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演奏する人のための身体の使い方

高音のディミヌエンドで噛みすぎてしまう ~サクソフォン奏者とのレッスン~

高校生のサクソフォン奏者がレッスンにいらっしゃった時のお話です。「高音でディミヌエンドしようとすると、どうしても噛みすぎてしまうんです。噛まないように噛まないようにと思って吹いてるんですけど……」マウスピースやリードを噛みすぎてしまう、というのは、サクソフォンに限らずリード楽器(クラリネット、オーボエなど)...

演奏する人のための身体の使い方

右手の親指が痛い方へ〜手は外部の脳〜

「右手の親指が痛くて……。」クラリネットをはじめ、オーボエやサックスを演奏される方から多く寄せられるお悩みのひとつです。それぞれの楽器によって右手親指の役割は微妙に異なるものですし、同じ親指の痛みであっても、起こっていることはその人その人により実に様々です。今回は、親指や手腕の構造、そしてそれらの特徴から、...

演奏する人のための身体の使い方

変化と達成のために大切なこと。〜習慣の認識〜

  このところ、やっとパソコンの「ブラインドタッチ」をマスターしました。(注※マスター、というのが果たしてどこまでのレベルを指すのかはさておき……まぁ、キーを見ずに打てるようになった、というレベルです。) 練習をスタートしてちょうど一ヶ月ほどになります。 最近はたくさんのありがたいアプリが存在して...

演奏する人のココロとカラダ

共演者の視線。

「これを今日、ここでお話しすることは、本当に勇気が要ります…。」 かなり思いつめた様子で、その管楽器奏者の方は話し始めました。 「共演者とか指揮者の視線が、ホントに怖いんです…。思い込みだと、分かってるんですけど。」 共演者。共に音楽を作り上げる、大切な仲間。 しかしオーケストラや吹奏楽ともなると、それはま...

自由な本番のために

オーディション。その向こうにあるもの。

  「近々、団内オーディションがあるんですよ…。団員と、指揮者と音楽監督が審査員なんですけど。もう怖くて怖くて…。試練です。」 いつもと違って、とても悲痛な表情でレッスンにいらっしゃったあるオーボエ奏者さん。 演奏とは、はっきりと「点数化」「数値化」することはとても難しいものですし、そもそもそうい...

演奏する人のための身体の使い方

リードとどう付き合うか。

リード楽器奏者の皆さん。 ・・・梅雨です。 今年も梅雨がやってきました・・・。 梅雨どきだけでなく1年を通して、リードの選択や管理には頭を悩ませている方が多いと思います。 私のようなシングルリード楽器はまだしも、ダブルリードの皆さんに対しては・・・なんとも頭が下がる思いです。 今回はそんな悩ましき「リードと...

演奏する人のための身体の使い方

続・鼻抜けを考える〜腹部、脚との関連性〜

一部の管楽器奏者を悩ませる「鼻抜け」についての続編です。 このブログの過去記事「鼻抜けを考える」をお読みになった方から、「鼻抜けが改善した」または「おこらなくなった」というお声を多くいただいています。 実際にこの症状で悩まれてレッスンにお越しになり、快方に向かう方も多くなりました。 今回は、レッスンの中で生...

演奏する人のための身体の使い方

「鼻抜け」を考える。

  一部の管楽器奏者を悩ませる「鼻抜け」。 楽器を吹いていると、鼻から空気が抜けてしまって演奏が一時的にほぼ不能になってしまう現象です。 症状にはかなり個人差があり、ここで全てスッキリ解決できるとは決して言えませんが、鼻抜けでお悩みの方の一助になれば幸いです。   鼻咽腔閉鎖機能について...