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演奏する人のための身体の使い方

“基礎練”を考える。

「基礎練習」と聞くだけで、体が反応する方も多いのではないでしょうか。私も、なぜか背中やお腹に力が入ったり、ちょっと体が重く感じたり(笑) …確かにシンプルな練習の積み重ねは大切なもの。 でも、そのシンプルさは「音楽」を構築するために無数にある複雑で大切な要素をギュッと抽出したものであり、またそれらが「音楽」...

演奏する人のための身体の使い方

リードとどう付き合うか。

リード楽器奏者の皆さん。 ・・・梅雨です。 今年も梅雨がやってきました・・・。 梅雨どきだけでなく1年を通して、リードの選択や管理には頭を悩ませている方が多いと思います。 私のようなシングルリード楽器はまだしも、ダブルリードの皆さんに対しては・・・なんとも頭が下がる思いです。 今回はそんな悩ましき「リードと...

演奏する人のココロとカラダ

「指が回らない…」その意外な原因。

  「指が回らなくて・・・」 このお悩みについては多く寄せられるものですが、その原因は多岐に渡ります。 今回は、演奏する上で「常識」とされるある考えが、指の動きを妨げる原因となっていました。 あくまでも一つのケ−スとしてお読みいただければ幸いです。   「指が回らない」を分類する。 それ...

演奏する人のための身体の使い方

「正面」の思い込みが生んだ動きにくさ。

  「背筋をまっすぐ」とか「胸を張って」とか、いわゆる「良い姿勢」が演奏するときにはあまり役に立たなさそうだということは、生徒さんたちにも実感していただいて浸透してきているように思います。 それにしても、楽器を習得していく上でちょっとした「思い込み」のようなものは人それぞれにあるものだと思いますが...

教育者の気づき

数字と感情のはざま。

サックス奏者の友人から、こんな話を聞きました。 彼女がレッスンの合間にカフェでお茶をしていた時のこと。 高校生くらのい娘さんとお母様との会話が耳に入ってきたそうです。 母「ねー、〇〇ちゃんはピアノ習ってよかったと思ってる??私は今思えばピアノ習わせたの、お金の無駄だったなと思ってる。」 娘「えー?そうなのか...

自由な本番のために

本番のための練習。ひとつの考察。

「リハーサルまでは上手くいってたんです。納得するまで練習もできました。…でも本番ですごく緊張してパニックになってしまって…。」 演奏をする方なら、どなたにでもそのような経験があるのではないでしょうか? 今回はそんな「本番」に備えた練習について。 レッスンでお伝えした、ひとつの提案です。 お客様の「目」。 本...

演奏する人のための身体の使い方

「喉の力み」の意外な原因。

サックスの生徒さんとのレッスンで。 「喉が力んでる感じがするんです。ツラいし、音にも影響してると思うんですが・・・」 よくあるお悩みですが、起こっていることは一人一人異なるものなので、まずは丁寧にお話を伺うことにしました。 「喉ですね…。痛くなってしまうとか、吹くことそのものに何か弊害はありますか?」 「い...

演奏する人のための身体の使い方

どう演奏すればいいのか分からなくなった時。

「どう演奏するのが”正しい”のでしょうか・・・分からなくなってしまって」 こんな質問をいただいたとき、 『正しい演奏、なんて存在するんでしょうか?どうやりたいか、が大事だと思います!』 なんて、キラリと光る「正論の刃」をスラリと簡単に抜いてしまいそうになるのですが、こういった場合それ...

演奏する人のための身体の使い方

舌は変体する。

タンギングをはじめとして、音色や響き、息の圧力のコントロールなど、管楽器奏者にとって「舌」の持つ役割は大きく、また多岐にわたるもの。 「見えそうで見えない」部分であるからこそ、その使い方については様々な表現の仕方があるもので……ゆえに実に悩ましいものでもあります。 他の人が一体どうやっているのか、また自分の...

演奏する人のための身体の使い方

「緊張」はなぜ起こるか?〜脳からの贈り物〜

「本番でも緊張しないようにしたいんです。いつも通りに演奏したい。」 生徒さんから、よくこのような相談を受けます。 演奏者をはじめとしたパフォーマーにとって、永遠の憧れとも言えますね。 …永遠の憧れ。 そう、それはきっと「永遠の憧れ」のままであり続けるのだと思います。 なぜなら「緊張」した時に起こる様々な現象...