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教育者の気づき

数字と感情のはざま。

サックス奏者の友人から、こんな話を聞きました。 彼女がレッスンの合間にカフェでお茶をしていた時のこと。 高校生くらのい娘さんとお母様との会話が耳に入ってきたそうです。 母「ねー、〇〇ちゃんはピアノ習ってよかったと思ってる??私は今思えばピアノ習わせたの、お金の無駄だったなと思ってる。」 娘「えー?そうなのか...

自由な本番のために

本番のための練習。ひとつの考察。

「リハーサルまでは上手くいってたんです。納得するまで練習もできました。…でも本番ですごく緊張してパニックになってしまって…。」 演奏をする方なら、どなたにでもそのような経験があるのではないでしょうか? 今回はそんな「本番」に備えた練習について。 レッスンでお伝えした、ひとつの提案です。 お客様の「目」。 本...

演奏する人のための身体の使い方

「喉の力み」の意外な原因。

サックスの生徒さんとのレッスンで。 「喉が力んでる感じがするんです。ツラいし、音にも影響してると思うんですが・・・」 よくあるお悩みですが、起こっていることは一人一人異なるものなので、まずは丁寧にお話を伺うことにしました。 「喉ですね…。痛くなってしまうとか、吹くことそのものに何か弊害はありますか?」 「い...

演奏する人のための身体の使い方

どう演奏すればいいのか分からなくなった時。

「どう演奏するのが”正しい”のでしょうか・・・分からなくなってしまって」 こんな質問をいただいたとき、 『正しい演奏、なんて存在するんでしょうか?どうやりたいか、が大事だと思います!』 なんて、キラリと光る「正論の刃」をスラリと簡単に抜いてしまいそうになるのですが、こういった場合それ...

演奏する人のための身体の使い方

舌は変体する。

タンギングをはじめとして、音色や響き、息の圧力のコントロールなど、管楽器奏者にとって「舌」の持つ役割は大きく、また多岐にわたるもの。 「見えそうで見えない」部分であるからこそ、その使い方については様々な表現の仕方があるもので……ゆえに実に悩ましいものでもあります。 他の人が一体どうやっているのか、また自分の...

演奏する人のための身体の使い方

「緊張」はなぜ起こるか?〜脳からの贈り物〜

「本番でも緊張しないようにしたいんです。いつも通りに演奏したい。」 生徒さんから、よくこのような相談を受けます。 演奏者をはじめとしたパフォーマーにとって、永遠の憧れとも言えますね。 …永遠の憧れ。 そう、それはきっと「永遠の憧れ」のままであり続けるのだと思います。 なぜなら「緊張」した時に起こる様々な現象...

演奏する人のための身体の使い方

本番に「平常心」は必要か。

…コンサートホールには、独特の空気感が漂っているものです。 たとえステージでは何も行われていない状態でも、足を踏み入れた途端、一種の「神聖さ」に触れ、身体や心の状態に変化を感じる方も多いのではないでしょうか。 「場」が持つ力のようなものと、それに反応できる人間の能力には、まだまだなかなか説明がつかない不思議...

演奏する人のための身体の使い方

続・鼻抜けを考える〜腹部、脚との関連性〜

一部の管楽器奏者を悩ませる「鼻抜け」についての続編です。 このブログの過去記事「鼻抜けを考える」をお読みになった方から、「鼻抜けが改善した」または「おこらなくなった」というお声を多くいただいています。 実際にこの症状で悩まれてレッスンにお越しになり、快方に向かう方も多くなりました。 今回は、レッスンの中で生...

演奏する人のための身体の使い方

ストラップと首と腕と私。〜”構える”というプロセス〜

  ストラップと身体の関係。 サックス吹きにとって、大切な相棒「ストラップ」。 腕や指に過度の負担をかけずに楽器をサポートしてくれる、大切な存在。 つい首から下げているのを忘れてそのまま家に帰っちゃったりするくらい、空気のような存在。 基本的にはネックレスのように首にかけるものですが、最近は首にか...

演奏する人のための身体の使い方

頭と脊椎の優しい関係。その2

頭と脊椎が出会うところ。   「頭の動きが身体全体の動きに影響する。」 ということについて、あと少し。 そもそも頭(=頭蓋骨)って、脊椎とどう接しているのでしょうか? 脊椎の1番上の骨は、「環椎」と呼ばれています。その名のとおり、輪っか状になっています。そしてその上部には、ゆりかごのような凹みがあ...