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演奏する人のための身体の使い方

本番に「平常心」は必要か。

…コンサートホールには、独特の空気感が漂っているものです。 たとえステージでは何も行われていない状態でも、足を踏み入れた途端、一種の「神聖さ」に触れ、身体や心の状態に変化を感じる方も多いのではないでしょうか。 「場」が持つ力のようなものと、それに反応できる人間の能力には、まだまだなかなか説明がつかない不思議...

受講者の声

「演奏を通じて人生が語られている」〜レッスンで変化していく”本番”への対応力〜

  アレクサンダー・テクニークの教師資格を得て2年、 そして上京し、アレクサンダー・テクニークスクールの教師となって1年が経ちました。 …まさに「必死のパッチ」(古い?笑)の2年でした。(今現在もですけど。) 特にこの1年は、自分を取り巻く様々な状況に、ただただ今ここの自分ができることで対応するだ...

受講者の声

“本当の自分”が表現できるようになると思いました。” 愛知県立芸術大学同窓会セミナーでの受講者の声

  2017年10月。 母校である愛知県立芸術大学音楽学部の同窓会愛知支部よりご依頼をいただき、「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク~演奏するココロ・演奏するカラダ。その時何が起きているか~」というタイトルでセミナーを開催させていただきました。 演奏や指導の第一線でご活躍を続ける大先輩を前に...

演奏する人のための身体の使い方

緊張の裏側。

  …本番の緊張について。 自分が「恐怖」や「不安」を感じていることを、まず認めること。 でもその裏側には、必ず大きな「情熱」や「愛情」があるもの。必ず。 その表裏をひっくり返してみたら…どんな世界があるだろう。 それはきっと壮大で幸せなチャレンジ。 . . . 私たちが本番を迎える時に、脳は必ず...

教育者の気づき

編曲作品に取り組むこと〜アンサンブル・レッスンから〜

ぎこちなさの正体。 先日、リサイタルを目前に控えた若い演奏家さんたちによるアンサンブル(Cl. Sax. Pf.)のレッスンをする機会がありました。 サックスを含む室内楽作品はとても限られるため、プログラムに取り上げる曲は必然的に他の楽器のために書かれた作品を編み直す(トランスクリプションを含む)ことが多く...

演奏する人のための身体の使い方

頭と脊椎の優しい関係。その2

頭と脊椎が出会うところ。   「頭の動きが身体全体の動きに影響する。」 ということについて、あと少し。 そもそも頭(=頭蓋骨)って、脊椎とどう接しているのでしょうか? 脊椎の1番上の骨は、「環椎」と呼ばれています。その名のとおり、輪っか状になっています。そしてその上部には、ゆりかごのような凹みがあ...

演奏する人のための身体の使い方

頭と脊椎の優しい関係。その1

最初に起こる動き。 「頭の動きが身体全体の動きに影響する。」 というアレクサンダー・テクニークの原理のひとつについて少し。 人間は、脊椎動物です。 そして脊椎動物は皆、頭が動きをリードしています。 (犬や猫、小鳥などペットと暮らしている方は、ちょっと彼らの動きを観察してみてください。あと、赤ちゃんや小さなお...

演奏する人のための身体の使い方

美しさを聞き分けるのは。

チューナーは魅力的な道具。 「自分は大丈夫だろうか」と正しさを求めついすがってしまいそうになるけど、チューナーは永遠に自分の耳にはなってくれない。 瞬間瞬間変化する響きの色合い、変化する音の重なりや温度のようなもの…。 その瞬間その美しさを聞き分けることのできるのは、自分の耳だけ。 — 渡邊愛子 (@aik...

演奏する人のための身体の使い方

あなただけが出せる音。

  あの人のような音で吹きたい!と強く思うことは 上達する上で必要不可欠であり、大きな原動力となるもの。 ただその時に、その人の音のどんなところが素敵で、 自分がその音に近づくためには 今どんなことが試せるかを考えることが大切。 あなたはあなたの音しか出せないし、 それ自体が素晴らしいのだから。 ...