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ーー「今日やりたいことはありますか?」「何がしたいですか?」

 

私のレッスンは、必ず「生徒さんの望み」から始まります。

しかしまさにこの部分で

「私は何がしたいんだろうか。。。」

と立ち止まってしまうことも、実はとても多いものです。

そんな時は、こんな”問いかけ”をすることもあります。

…ある友人との会話から。

 

自分にとって、”血湧き肉躍る”こと。

少し久しぶりに友人Aちゃんとお茶。

彼女にはまだ幼稚園に入る前の子供がいるので、ここ数年は1日のほとんどの時間を子供と共に家の中で過ごしている。

とても美人で、物静かながらもいつも華やかな空気をまとっている人なんだけど、その日は心なしか、いつもより元気がないように見えた。

いつものように近況報告や他愛のない会話が進むうち、次第にポツリポツリと、近い将来への不安や、忙しい旦那様を気遣うあまり直接伝えられない思いを言葉にしてくれた。

『鬱陶しいと思うかな…』と少し躊躇しながら、私は彼女にひとつの質問を投げかけてみた。

 

「Aちゃんにとってさ、”血湧き肉躍ること”って何?」

 

過去、現在、未来。望みをクリアにする作業。

…刹那、彼女の大きな目から涙がポロポロとこぼれだす。

ちょっとうろたえつつ、私は彼女からの言葉を待った。

 

彼女は私の小さな問いかけから、子供の頃の憧れや夢、思春期にうけた傷、バリバリと楽しく働いていた頃のことを一気に思い出したのだそうだ。

「何かの役に立つかもしれないな」と、私は彼女に紙とペンを用意してもらい、

 

“今日一日が思い通りになるとしたら、それはどんな感じ?”

 

という問いに答えてもらった。

そして、

“5年前の自分”

“2~3年前の自分”

“1年前の自分”

“いまの自分”

“1年後の自分”

“2~3年後の自分”

“5年後の自分”

について、それぞれ書いてもらう。

 

次第に軽快になっていくペンの音。

彼女の内面が徐々にクリアになっていくのをうつすように。

 

「…書けた!」

上気した頬がとても艶やかに見えた。

 

そこに書いたことには何の評価も判断も必要なく、ただ自分を受け入れ、自分の望みをクリアにしていく作業だったことを伝えると、

「あぁ、すごく自分のやりたいことが見えてきた気がする。こんなふうに書いたら本当に叶いそう。」と言ってくれた。

 

不安に心を奪われるのは、人間としての本能でもある。

それに意識を傾けるかわりに、こんなふうに自分の望みに意識を開いていく。

 

もともと社交的で外交的な彼女。

妻として、母親としての、幸せで大切な役割を担いつつ、ひとりの女性としてどう生きていきたいか。

これからの社会にさらに必要な、美しいパワー。

 

そんな女性のサポートもしていけたらイイなと、私の新しい望みも少しクリアになったステキな一日でした。

 

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