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演奏する人のための身体の使い方

あなたの”呼吸”をアップデート!その1

私は主に楽器を演奏する方や歌を歌う方に向けて、演奏する時の身体の使い方や精神面についてレッスンを行なっています。 今回は管楽器奏者や歌い手の方からよくご質問を受けること、また私自身が演奏において役に立った呼吸と姿勢(動き)の関係について、あらためてまとめてみたいと思います。  知識を持ってイメージする 楽器...

演奏する人のための身体の使い方

トリルを攻略する。〜動きと呼吸の観察〜

  「トリルがうまく入れられなくて・・・。頑張って動かそうとして、変に力が入ってしまうと止まりそうになったり、綺麗に粒が揃わないんですよね。」 トリルのお悩みはよくお聞きするものですが、ほとんどが「薬指または小指が関わるもの」であることが多いです。 薬指と小指・・・この悩ましき指たちを、どうコントロールでき...

演奏する人のための身体の使い方

“自分”を拡張する。~響きのための一考察~

 「もっと響かせたいんですが…」 「響かせるには、どうしたらいいんでしょうか?」 “響き”については、レッスンでもよく話題に上がります。 「もっと響かせて!」なんてついつい簡単に言ってしまいますが、この”響き”というものはなかなか言語化が難しく、それぞれの持つイメージによ...

教育者の気づき

「何も教えることなど、できない」〜指の不調と向き合う生徒さんからのメール〜

  数か月ほど前から、指の不調を抱えた若いフルーティストさんがレッスンにいらっしゃっています。 「演奏しようとすると、指が(あるいは他の部分が)自分の思っていることと違う動きをする」・・・。 演奏者にとって、これほど恐ろしいことが他にあるでしょうか。 勇敢にもそんな自分の症状と真正面から向き合い、...

演奏する人のための身体の使い方

成功確率を上げるために。

  練習の目的の一環に「成功確率を上げる」というものが挙げられると思います。 「速くて複雑なフレーズを正確に演奏する」 「高音や低音、またそれへの跳躍など、難易度の高い音を思い通りに発音する」・・・ 時間の芸術である音楽演奏の上で、「その時、その場、その流れの中で」これらをイメージ通りに成功させるために、私...

演奏する人のための身体の使い方

“基礎練”を考える。

「基礎練習」と聞くだけで、体が反応する方も多いのではないでしょうか。私も、なぜか背中やお腹に力が入ったり、ちょっと体が重く感じたり(笑) …確かにシンプルな練習の積み重ねは大切なもの。 でも、そのシンプルさは「音楽」を構築するために無数にある複雑で大切な要素をギュッと抽出したものであり、またそれらが「音楽」...

演奏する人のための身体の使い方

リードとどう付き合うか。

リード楽器奏者の皆さん。 ・・・梅雨です。 今年も梅雨がやってきました・・・。 梅雨どきだけでなく1年を通して、リードの選択や管理には頭を悩ませている方が多いと思います。 私のようなシングルリード楽器はまだしも、ダブルリードの皆さんに対しては・・・なんとも頭が下がる思いです。 今回はそんな悩ましき「リードと...

演奏する人のための身体の使い方

「正面」の思い込みが生んだ動きにくさ。

  「背筋をまっすぐ」とか「胸を張って」とか、いわゆる「良い姿勢」が演奏するときにはあまり役に立たなさそうだということは、生徒さんたちにも実感していただいて浸透してきているように思います。 それにしても、楽器を習得していく上でちょっとした「思い込み」のようなものは人それぞれにあるものだと思いますが...

演奏する人のための身体の使い方

「喉の力み」の意外な原因。

サックスの生徒さんとのレッスンで。 「喉が力んでる感じがするんです。ツラいし、音にも影響してると思うんですが・・・」 よくあるお悩みですが、起こっていることは一人一人異なるものなので、まずは丁寧にお話を伺うことにしました。 「喉ですね…。痛くなってしまうとか、吹くことそのものに何か弊害はありますか?」 「い...