ココロとカラダ

自分を自由にする言葉。

数ヶ月に一度、頸部(くび)のCTを撮りに行っています。

横たわって、白い筒のようなものに入って体の断面図を撮影するものですね。

私が経験したCTは2種類。PET-CT(全身)と普通のCT(頸部のみ)。

PET-CTは普通のCTより精度が高いもので、撮影にも時間がかかります。
(PET-CTを撮影した時のお話は過去ブログをぜひどうぞ。)

今日は普通のCT撮影でした。

 

恐怖のプロセス

こちらの検査時間はトータルでほんの数分なのですが…どうも私は閉所恐怖症気味らしく(笑)、この白い筒に入ってる時間(たぶん数秒)がものすごーく苦手なのです。。

シチュエーションがまた切なくて(笑)、機械が巨大なのでお部屋が無駄に広く感じるんですね。

機械に横たわると全身をを太いベルト数ヶ所ぐるりと固定され、私の場合は首の撮影なので頭もぐるっと固定されます。

そして撮影中は放射線が出るため(レントゲンと同じですね)、広いお部屋にひとりぼっちにされます(泣)。

…しかしこのひとりぼっちにされる前にかけられる言葉が…特に苦手なのです。。

「絶対動かないでくださいねー。じっとしていてください。」
「動いちゃうと画像がブレますのでねー。もう一度最初から撮影することになるので。」
「動かずにお願いしますねー。」

「絶対動いてはいけません」

 

プ、プレッシャー。。。(号泣)
…技師さんも看護師さんもいつもとても誠実に親切に接してくださるので感謝しかないのですが、どうも私はここで自分自身に強いプレッシャーを与えているようです。

毎回この時にいろんな「自分への声かけ」を試しているのですが、半分パニック状態のため(笑)なかなか上手くいかないことが続いていました。

「大丈夫だから!」とか、「ちょっとなら動いてもいい!」とか。

どの言葉も「全然大丈夫じゃないよ!」「だから動いちゃダメだって言ってたじゃん!」と即座に突っ込まれ、私の冷たくなった体の上を空虚に通り過ぎてゆくのでした・・・(大げさw)

 

言葉をひっくり返す。

まず、
「絶対動かないでくださいねー。じっとしていてください。」
「動いちゃうと画像がブレますのでねー。もう一度最初から撮影することになるので。」
「動かずにお願いしますねー。」

これらの言葉は、全体的に「禁止・否定」の成分が多く含まれます。

「動いてはいけない」
「動くと撮影ができない」

「禁止・否定」の言葉は体を硬直させることに繋がるので(…撮る方はその方が望ましいからそうおっしゃるのかしら。。)、まずこの「禁止・否定」を意味が同じになるようにひっくり返してみます。

「動いてはいけない、じっとしていなければならない」→「体全体が静かに穏やかにしていていい。」
「動くと撮影ができない」→「静かに穏やかにしていると撮影がスムーズでWinWin。」

…硬直していた身体が、どんどん緩んでラクになっていきます。

造影剤を注射される頃には(その後2回目の撮影に入ります)、もうすっかり自分が何をそんなに怖がっていたのかが不思議なくらいでした。

 

演奏する自分にも。

終わってしまうとさらに何がそんなに怖かったのかがもっと分からず、いつも「大げさだなぁ…」と自嘲的になってしまうのですが、「恐怖を感じていた自分」も受け入れ、大切にしてあげたいと思っています。

さて、この「言葉のひっくり返し」テクニック。

日常にも、特に演奏の現場では使えるテクニックなので是非ご利用ください(笑)。

「(テンポが)走るな」
「(指が)転ぶな」
「(音程が)上ずるな」
「(アタックが)汚くなるな」etc…

演奏現場でよくかけられる言葉ではないでしょうか。演奏する自分自身にも。

「上手くいかなさ」を感じる場合は、自分にどのような言葉をかけているか、一度観察してみてください。

「走るな」→テンポを守りながら
「転ぶな」→指をこの順番でこう動かす
「上ずるな」→顎や口の筋肉をこの方向へ動かす
「汚くなるな」→口はこう準備して、空気がやってきたら舌が手前へ動く

ここで様々な『具体的な動きの選択肢』が生まれてくると思います。

それらがまさに「身体が待ち望んでいる言葉」だと思います。

「禁止・否定」の言葉は動きの指示としては実に具体的でなく、とても漠然としているものでもあります。

脳からの指示が漠然としていると、身体は動きにくくなります。

 

どんな言葉が、自分を自由にしてくれるか。

ぜひ試してみてくださいね。

 

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