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アレクサンダー・テクニークの教師資格を得て2年、
そして上京し、アレクサンダー・テクニークスクールの教師となって1年が経ちました。

…まさに「必死のパッチ」(古い?笑)の2年でした。(今現在もですけど。)

特にこの1年は、自分を取り巻く様々な状況に、ただただ今ここの自分ができることで対応するだけの1年だったように思います。

それでも、なんとか今ここに教師として立っていられるのも、
レッスンを受けに来てくださる皆様、教師養成コースの仲間たち、地元名古屋の生徒の皆様、
そしていつも支えてくださる先輩教師の皆様、
私と時間を共有してくださるすべての皆様のおかげです。

ここに改めて感謝申し上げます。

 

そんな「必死のパッチ」の毎日の中、私の「頭と脊椎の関係性」をすこぶる良くしてくれる(笑)のが、生徒さんからいただくお声です。

 

その中でとても印象的だった、ピアニストAさんからのお声をここにご紹介させていただきます。(ご本人のご了承済みです。)


 

「演奏を通じて人生が語られている」

今日、コンクールの本選があり、完璧には程遠い演奏でしたが、これまでとは、ずいぶんと違う様相でした。
ここ2か月弱、教えていただいたことが、しっかり活きたように思います。

まずは、技術的に、小さくつまずいても、転倒しないようになったように思います。

それよりも、表現力が増したように感じました。

審査員の一人のコメントに(いいところだけ抜き書きすると)

「…フーガはテーマが美しく明確に浮き立ち、対位法の処理も素晴らしいです。
特に、内声同士のカノンは見事でした。何か壮大の山の姿を想わせるフーガで難曲ですが、素晴らしい演奏でした。
私は、演奏を通じて人生が語られている様な気がして、学ぶことが多かった演奏でした。」

というのが、ありました。

そうか、これがステージで演奏したい理由の一つだったのかもしれません。ミスがあっても、これだけ伝わったのは、進歩だと思います。

これも、愛子先生のおかげです。ありがとうございました。

 


 

この生徒さんが最初に体験レッスンにいらした時にご質問いただいたのは

「練習の時と、本番の時の感覚の違いについて、どう対処したらいいか」

ということだったと記憶しています。

 

その後、たくさんのレッスンを通じて、

・演奏のみならず、ひとが望むすべての活動において役立ってくれる「頭と脊椎の関係性」のこと、

・ピアノを弾く上で密接に関わってくる身体全体の基礎的な構造と仕組み、

・あの「感覚の違い」が本番でなぜ起こるのか、それにどう対応できるか。。。

様々なことについて、共に考えさせていただきました。

そう、探究心溢れるAさんの質問はいつも率直で鮮烈で、いつも文字通り「共に考える」レッスンだったように思います。

 

そしてそれを経ての、コンクールでの審査員の方の言葉、

”演奏を通じて人生が語られている”。

 

まさにAさんがこれまで培ってきた音楽が、コンクールの本番という緊張感溢れる場で存分に発揮された証明だと感じました。

 

この仕事を選び、やってきて良かったと思う瞬間は本当にたくさんありますが、

それをより多面的に、立体的に実感した瞬間でした。

 

これから先もきっと私の「必死のパッチ」は続くのでしょうが(笑)、

今後はより「私の全体」で、私自身のレッスンを深めていけるよう、多くの選択肢を編み出し、選び、進んでいきたいと思っています。

Aさん、ありがとうございました。

 

 

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